2018年2月25日日曜日

模擬店は模擬しょぼい起業にもなり得るのか

前回の投稿から少し時間が空きましたが迷図です。

今回は起業したいなぁと思いつつ全くの未経験じゃないか!でもゼロという訳でもなくない?実際に起業・経営している人の経験が1000だとしたら私にも3ぐらいはあるんじゃない?と思ったのでそれについて書いていこうと思います。


ヤフオク

結構一般的なやつですね。単に不用品を片っ端から売っていく訳ですが、これが結構儲かりました。高く売れたのは自分が遊んでいたおもちゃや福袋の商品でした。20年も経てばキャラクターモノのおもちゃはマニア垂涎のアイテムになり、福袋に放り込まれるほど余っていた不人気商品はいまや廃番の入手困難品になっていたようです。当時の30倍近くの値がつくとなれば思い出なんかよりそこまでしても欲しがっている誰かに譲りたいと思うものです。どうせ押し入れの奥にしまい込んで、あってもなくても思い出に変わりなんてない不用品なんですから。少なくとも私の場合は。特に仕入れて売っていた訳ではないですが、モノの価値は需要と供給だなぁと思いまくったので一応カウントしておきましょう。


輸入代行業

Amazonのマーケットプレイスで、海外通販サイトの商品をお取り寄せ扱いで出品していました。在庫なしでモノを売る、その店で買うことによる付加価値がないとどうにもなりませんが、私は英語が中卒程度(英検3級を学校でとらされました)は身についてるっぽいので活かしてみました。英語を使うにはペラペラ喋れないと意味ないと思ってる方、そうでもないこともありますよ。私に英語で話しかけてみてください。多分ずっと曖昧にニコニコしながら謎ジェスチャーでワキワキしてると思います。
さて、これは実のところ1.5倍ほどの値をつけて売っていたのですが、英語に自信のない方なのか海外サイトにクレジットカードを登録したくないからか、意外と注文が入りました。送料の方が高いせいでまとめて個人輸入することで利益が倍以上になり、割といけるんじゃないかなぁと思っていたら同じ商品を某ヴィレッジなヴァンガードでお取り寄せできるようになってしまい、高いわ個人出品丸出しだわ納期遅いわの私では多分無理だなとすんなり撤退しました。案外続けてたらそのまま儲かってたのかもしれませんが、あんまり面白くなかったので再開する気もそんなにないです。


高校時代の模擬店

多分これがメインの話になると思います。これまでのはにぎやかしです。寂しいよりはにぎやかな方がいい気がします。
もうかれこれ5年以上前の話になりますが、あの頃から私はなんかそういうの好きだったっぽいですね。我が母校の学園祭は学園祭というよりも研究発表会に近い性質があり、あまり盛り上がるといった感じに盛り上がるものではありませんでした。当然模擬店にも力が入らず、生徒会から予算がもらえる訳でもなく、生徒のやる気もあまりありません。そんなことにリソース割くなら課題仕上げるわ、なんで自腹切ってやらないといけないんだ、ごもっともです。

そこで私はもうとことんショボくやっていこうと思った訳ですね。それでもまあだいたいみんなやる気ないんで、プロパン借りると高くつく、食べ物取り扱うと検便が必要だからいやだ、学園祭の模擬店で食べ物以外ってなんやねん、山盛りの反対意見が出てどんどん学級会が学級会になってきたので私はやや強引に私の提案を通し、出資者を募り駄菓子屋をすることにしました。

200円を1口とし、1人何口でも出資できる仕組みでクラス全員と先生、時には別のクラスの人間にも声をかけちまちまと集めていきました。この辺の発想はアレです、ズッコケ三人組です。読んだのが小2ぐらいの頃なので詳しい内容はほぼ忘れましたが、ハチベエが1株100円だったかで株式を発行してた記憶があったのですよ。ああ、そういうお金の借り方があるのか!とずっと思っていて。今思うとなんかヤバい小学生ですね。図書室に入り浸りズッコケ三人組(多分あれ対象年齢高学年ぐらいですよね?)を読みふけり株式発行したい!と思う小学二年生。まあそれはともかくそれっぽいものをやりました。
そこで出した条件はこうでした。
・1口200円とし、模擬店終了後には売り上げをその口数で割り出資者に配分する。
・ただし10円単位までで、端数は実際に店に立った者で分ける。
・返せる分が1口あたり200円を切る場合にはその分の駄菓子を原価換算で返す。
それだけです。
この仕組みなので人件費はほとんど出ません。やりたい人間が適当にやります。ただし店番する人間が自分で何口も出資しておくとモチベーションが上がりますね。自社株買い的な。あと出資者は(どんな駄菓子でもだいたい好きであれば)絶対に損をしません。200円あればだいたい220~300円分ぐらいの駄菓子が買えますので、最悪でもお得な駄菓子セットが手に入り、上手くいけばお金が増えて返ってきます。こりゃやらない手はないでしょう。私が駄菓子大好きだからそう思うだけかもしれませんが。

結果としては思ったより儲かりました。1口あたり400円をお返しすることが出来ました。2日で倍だ。すごい。
クラス30人に対し50口を超える出資があり、元手の10000円ちょいを手に京都のそういう人であれば知らない人はいないタカギへ。あそこはサイコーですね、だいたいなんでも安いですね、そうでもない商品もありますが。自分と友人の自転車に大量の駄菓子を積み込み学校へ。駄菓子、30本入りうまい棒などを想像していただくとわかりやすいかと思いますが、軽いのにすごいカサでした。そうしてそれらを適当にカゴに陳列、売りまくりました。そもそも模擬店が少ない環境にあって予想以上の売れ行きを見せ、一日目終了の時点でおおかた完売してしまったため、売り上げを持ってもう一度タカギへ。これがホントの自転車操業!とか言ってみたりしながら、一日目より多い駄菓子をまた大量購入です。(念のために書いておきますとタカギはもともと卸売のお店で、高校生が1万や2万駄菓子を買いあさったところで全く買い占めにはなりません。倉庫型店舗の外にまだ倉庫があり、イメージとしてはコストコでしょうか。いや、コストコ行ったことないんですが。)そうして2日目もなんやかんやほぼ完売し、残った駄菓子で店番してくれたクラスメイトと駄菓子パーティーです。やはり駄菓子はいいものだ…
そういう訳で大成功をおさめたショボい模擬店、なかなか楽しかったですね。企画から買い出しから店番から事務作業からかなりの部分を私がやったとはいえ、クラスメイトの協力なしには実現しなかったというのも含めいい経験になりました。

しかしこのショボい模擬店を起業と同一視するのは流石に楽観的でしょうね。人件費は私がなにもかもやれば実際の経営でも無料ですが、まず賃料と光熱費がかかってませんし、集客するための宣伝もいりません。果たしてこんなんでもやっていけるのでしょうか。わからなくてもやれるだけやっていきましょう、そういうものなのだとは思います。やっていきましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿